子どもの肥満への介入時期は?

子どもの肥満は、成人の肥満に移行しやすいこと、生活習慣病などの原因になるのみならず、いじめや不登校の原因にもなることをお話しました。

 

思春期になると、体格や生活習慣が確立されてしまうため肥満を改善することは難しく、子どもの肥満には出来るだけ早く介入することが大切だと言われています。

 

では、子どもの肥満は何歳ごろに医療機関に相談したら良いのでしょうか?

 

まず、乳児期(1歳まで)の肥満は、何らかの病気が原因でなっている肥満(「症候性肥満」といいます)でなければ、様子を見ていいことになっています。

 

それ以降での医療の介入のタイミングについては、日本公衆衛生学会での獨協医科大学のグループの研究報告で、3歳児検診での介入が有用であることが言われています。

 

この報告の内容を、簡単に説明します。

 

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3歳児健診時のBMIを指標(※)に、「肥満ハイリスク児」を診断し病院を受診してもらいます。

※子どもの肥満の判定には、一般の人にも分かりやすい「肥満度」を用いるのが普通ですが、この研究ではBMIを指標に用いています。

 

そして、医師、栄養士、臨床心理士が生活指導や心理面接を行い、5歳になるまで3~4ヶ月に一度、定期的に病院を受診してもらいました。

 

主に指導した点は,以下の3点。

 

①肥満がなぜいけないか家族で話し合う。

②カロリーの高い飲み物の摂取を控える。

③おやつの与え方を工夫する。

 

その結果、3歳児健診で「肥満ハイリスク児」と判定されて病院を受診した子は、5歳時に肥満が改善したということです。

一方,ハイリスクと判定されたけど受診しなかった子の多くは,5歳時に肥満が進行していました。

 

以上より、「3歳児健診での肥満ハイリスク児に対して、環境を改善し、継続的に受診することで、肥満改善につながる。

よって、3歳時検診は介入時期として有効であると考えられた」ということです。

 

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子どもの肥満は「元気だから、痩せてるよりは・・」と放置されやすく、親も積極的に医療機関を受診せず、介入のタイミングが先延ばしになっているのが現状です。

だからこそ、3歳という早い時期からの介入が有効であることを示した、この研究の成果はとても大きいです。

 

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この3歳という年齢。ちょうど青空キッチンに通える年齢と同じですね。

 

極端なことをしなくても、規則正しい食事を摂り、ファーストフードやおやつ、ジュースを取り過ぎないなど、ごく普通の食生活を送れていれば小児肥満は防げます。

 

3歳時に肥満のリスクが高いと判断されても、青空キッチンで正しい食の知識を学べば、自然に改善出来ていくと考えられますよね。

また、子どもが青空キッチンに通うことで、その親も食生活を見直すきっかけになるでしょう。

 

食育を普通に学べる世の中になれば、子どもたちの肥満は自然に減り、皆が健康になれると思います。

キッズ食育トレーナーは、医療の世界にも大きく貢献出来る仕事です。

 

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