超加工食品とは?
超加工食品とは、人工的な添加物がたくさん使われている加工食品のこと。
たとえば…
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・スナック菓子やクッキーなどのお菓子
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・インスタントラーメン
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・冷凍食品
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・菓子パン、ピザ、シリアル
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・チキンナゲット、ハム、ソーセージなどの加工肉
「超」というと、特別な食品かと思いきや、私たちが、ちょっと体に悪いかなと思いつつも、食べているものですよね。
超加工食品が体に悪い理由
① 栄養バランスが悪い
超加工食品は、カロリーは高いのに、たんぱく質・ビタミン・ミネラル・食物繊維などが少ないです。
だから、超加工食品ばかり食べていると、必要な栄養が足りず、疲れやすくなったり、便秘や肌荒れをしやすくなるなど、「なんとなく調子が悪い」状態になります。
② 糖分・脂肪・塩分が多すぎる
味や保存性を良くするために、砂糖・油・塩が多いです。食べ続けると、肥満・高血圧・糖尿病などのリスクが高まってしまいますね。
③ 添加物が多い
日本の子どもでも超加工食品は食事の質を低下!
欧米の研究では、超加工食品からのエネルギー摂取量が、大人に比べて子どもや若者に高い傾向があることが分かっていますが、日本ではどうなのでしょうか?
東京大学の研究チームにより、
日本の子どもたちがどれくらい超加工食品を食べているのか、
そしてそれが食事の質にどう影響しているのかを調べる研究が行われています。
研究では、日本の3〜17歳 1,318人を対象に、8日間分の食事記録を分析しました(2016〜2020年、全国32の都道府県で実施)。
調査の結果、1日に摂るエネルギーのうち、*超加工食品が占める割合の平均は27〜44%ということが分かりました。
これは、超加工食品にどこまで含めるかで変わりますが、多い子では1日のエネルギー摂取の半分近くが超加工食品というケースも。
「さすがに半分ということはないよ」と思うかもしれませんが、食べている量ではなく「エネルギー量(いわゆるカロリー)」なので注意です。
超加工食品はカロリーが高く、量としてはそれほどの人でも、エネルギー量で考えると意外に多いかもしれません。
そして、問題なのは超加工食品を多く食べている子どもほど、全体的な食事の質が低くなるということです。
つまり、超加工食品に頼りすぎると、
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栄養バランスが偏る
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食物繊維やビタミンなどが不足しやすい
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結果として、健康に必要な栄養が十分とれない
というリスクがあることが、今回の研究で分かりました。
子どもの頃から正しい食習慣を
この研究から、「超加工食品は子どもにとっても無関係ではない」ことが分かりました。
とはいえ、加工食品には
・食品の持ちが良いので買い置きできる
・調理時間など時間を節約できる
・味や風味を楽しむことが出来る(単純に美味しいので子どもにも人気なんですよね)
などのメリットもあります。
忙しい毎日を乗り切る助けにもなってくれるので、全部をやめる必要はありませんし、完全にやめるのは現実的に不可能だと思います。
子どもの超加工食品を無理なく減らすために
・おやつに果物やおにぎりを取り入れる
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・主食は菓子パンや市販のパスタではなく、精製度の低いごはんや全粒パンにする
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・加工品よりも、素材そのものの食品を意識して選ぶ(ポテトチップスの代わりに焼きいもにするなど)
- といった小さな工夫をするだけで、子どもたちの将来の健康につながります。
子どもの頃の良い食習慣は大人になっても、必ずなんらかの形で良い効果が残ります。
だから、子どもの食育は頑張る価値があるのです。
出来る事だけでも大丈夫なので、少しずつ頑張っていきましょう^^

れいここうの

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