インスタントラーメンは、あまり体に良くないものだというイメージ、みなさんにもありますよね。
でも、子どもたちにとっては、意外な意味でも「危険」なので注意!
実は、日本では、子どものやけどの原因として「インスタントラーメンに関連するもの」が、世界に比べて多いのです。
福岡県飯塚病院 皮膚科の村田氏が、日本では、子どものやけどの原因として「インスタントラーメン」に関連するものが多いということを報告しました。
(第116回日本皮膚科学会)
海外の報告(※1)では、子どものやけどの原因の中で、インスタントラーメンの割合は5.4%と報告されています。
一方、村田氏の報告では、インスタントラーメンを作るところから食べるまでの過程で発生した熱傷の割合は、約23%だったそう。
調査法の違いなどがあるので、単純に比較は出来ないのですが、世界に比べて多いことは間違いないようです。
そして、日本は中国・インドネシアに次いで即席麺の消費量が世界で3番目に多い(※2)ということです。
※2 世界ラーメン協会公式サイトの報告より
食べる回数が多ければ、当然やけどの事故も増えますよね。
また、子どもがインスタントラーメンでやけどした場合、やけどの範囲が広くなるという特徴があるので、さらにこわい。
机に置いてあったインスタントラーメンをひっくり返すというパターンが多く、子どもは身長が低いので胸のあたりから下かけて熱湯をかぶることになるからです。
小さい子どもは、興味本位で机の上に置いてあるカップラーメンに触るものだと考え、3分待つ間は手の届かないところにおくなど、大人がより見守りを強化する必要がありますね。
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やけどのことも気をつけなければいけなにのはもちろんですが、日本が世界3位の即席麺消費国であることが、ちょっと心配にもなりました。
インスタントラーメンは一般的に塩分や脂質が多く、添加物も含まれています。
インスタントラーメンと一言でいっても、袋タイプのもの、カップタイプのもの、いろいろあります。
袋タイプのラーメンなら、自分で野菜炒めを足すなどすればバランスが良くなりますよね。
でも、カップタイプもラーメン(いわゆるカップラーメン)だと、具材を足すことは普通しないので、炭水化物・脂質・塩分がほとんどで、ビタミンやミネラル・食物繊維などはほとんど取れません。
1回食べただけで、即健康に害が出るものではありませんが、大人でも日常的にしょっちゅう食べるものではなく、あくまで「嗜好品」として楽しむものだと私は思っています。
さらに、幼児さんが食べるには、塩分が多すぎます。
一般的なカップラーメンでは、麺だけでも塩分が3g弱あり、これだけで、幼児さんの1日塩分量になってしまいます。
味覚が形成されつつある幼児期には、味が濃すぎるので、頻繁に食べ続ければ味覚が鈍感になってしまう可能性もあります。
また幼児さんは、1回に食べられる量が多くないので、1食の食事が重要になってきます。
具材がないカップラーメンで1食を済ませてしまうと、その食事では体に必要なたんぱく質やビタミン・ミネラルはほとんどとれません。
すると、1日の栄養量が不足してしまう可能性もあります。
というわけで、幼児期には、カップラーメンは食べないほうが良いと私は思っています。
カップラーメンは、容器が軽くてひっくり返りやすいので、さきほどのやけどの話でもリスクが高いですよね。
幼児さんがラーメンを食べるなら、油で揚げていない生麺を使ったり、スープはちょっと薄めにしたりし、肉野菜炒めを加えるなど、味付けと栄養のバランスを考えたいですね。
ちなみに、うちには7歳の娘がいますが、まだカップラーメンは食べたことがありません。(ラーメンはお店などで食べたことがありますが。)
なので、まだ、カップラーメンの存在すら知らないかもしれません。
今まで、娘が「食べたい」と言ってきたこともなく、あえて食べる機会もありませんでした。
これからも、私の方からカップラーメンをすすめることはないと思いますが、家以外の場所で食べる機会があるかもしれないし、そのうち存在を知って「食べたい」と言ってくると思います。
その時には、もう大きくなったし禁止するつもりはありません(毎日食べたいと言ってきたらさすが止めますが)が、栄養があまり無いことや、美味しくてもこればっかり食べていたら良くない、ということは、しっかり伝えたいと思います。
カップラーメンやハンバーガーなど、いわゆる「そればかり食べていたら体によくない」というものは、小さいうちは親が子どもの前から排除することはできますが、小学校中学年くらいからは、そうはいきません。
かたくなに禁止するのではなく、なぜ、そればかり食べていてはいけないのかを子どもに説明し、子ども自身が自分で気をつける力をつけてあげることが大切だと思います。
なにかと気になる点はありますが、ラーメンはおいしいものなのも事実。
やけどや健康に気をつけて、賢く楽しみたいですね。
れいここうの
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