今は小学校に入る前の小さな頃から水泳や体操など運動系の習い事をしている子も多いですね。皆が皆、プロスポーツ選手やオリンピック選手を目指しているわけではないと思いますが、スポーツをしていると、少なからず「上手くなりたい」「速くなりたい」「勝ちたい」「進級したい」という目標を持っている子がほとんどだと思います。
そういう目標に向かって頑張っていると、どうしても気になるのが体格差によるパフォーマンスの差です。スポーツの中には小柄な体格の方が有利になる競技もありますが、多くの競技は体が大きい方が有利ですよね。でも小さい頃って、1年違えばかなりの体格差になりますし、小学校の高学年になってくると成長期に入るタイミングによっても体格に大きな差が出てきます。
残念ながら成長期に入るタイミングは、自分でコントロールできるものではありません。なので、同級生であっても成長期に入る前の子が成長期に入った後の子と比べて小柄になり、一時的にパフォーマンスに差が出ることは避けられないのです。この時期に「どうせ大きい子にはかなわない」と心が折れてしまわないように、体格の差は一時的なものである事、成長期が来た時に体格で追いつくためには、成長期前の準備が大切である事を、子ども自身理解し受け止められるように、大人はサポートしていきたいですね。
成長期は必ず全員にやってきます。そして成長期には質、量ともに多くの栄養が必要になります。その時にしっかりと食べて、食事から十分な栄養が摂れるように、成長期前から準備を進められるといですね。
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羽山涼子
医師・キッズ食育マスタートレーナー・スポーツキッズ食育アドバイザリー講師
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