夜更かしをしたり、夜遅くに食べたりする夜型の生活習慣は、肥満や生活習慣病などにつながることは、このコラムでも何回かお話してきました。
さらに、今回、16歳以下の男女を対象に行った研究によると、夜型の生活が、虫歯のリスクも高めるということが分かりました。(※1)
虫歯は、ミュータンス菌などの菌類が糖質を摂取して産生する酸によって起こります。
夜は唾液が少なくなり、菌への防御機構が弱まるので、細菌が増え、虫歯の発生リスクが高まる可能性があります。
夜型の生活の子では、防御反応が弱まっている夜遅い時間に食事や間食をするので、虫歯が発生しやすくなるということです。
早寝早起きは、子どもの健康のために大切とされていますが、虫歯予防の観点からも大切なのです。
また、口の中の健康状態は全身に影響を及ぼします。
虫歯や歯周病があると、糖尿病などの生活習慣病のリスクも高まるというのが常識です。
虫歯や歯周病予防は、生活習慣病を予防することにつながります。
子どもの塾や習い事があったり、両親とも仕事で帰りが遅かったりなど、どうしても夜型の生活を避けるのは、難しいご家庭も多いと思います。
しかし、例えば、テレビゲームやテレビをみながらお菓子を食べてしまったり、見直せる部分は極力改善していきたいですね。
また、塾や習い事で帰りが遅くなる場合、あまりに空腹だとついたくさん食べ過ぎたり、夕食後にさらにお菓子を食べてしまったりしがちです。
遅くなると分かっている場合は、夕方にしっかりめの補食を取ることで、夜遅い時間の食事や間食の量を減らすことも可能です。
各ご家庭のペースで、できることから始めていきたいですね。
何度も言っていることなのですが、子どものうちに良い生活習慣を身につけると、それは自分で自分の健康を守る能力になります。
お子さんが大人になり、30代・40代になった時に効果を発揮します。
※参考文献:Daily life habits associated with eveningness lead to a higher prevalence of dental caries in children(Journal of Dental Sciences )
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れいここうの
医師・料理家として、食の観点から、予防医学を家庭に広げたいと思い、活動しています。
正しい食の知識を身に付けるのには、子供たちへの教育が大切だと感じ、2015年キッズ食育トレーナーの資格を取得しました。
ブログでは、簡単・時短でも、栄養バランス満点で美味しい、
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