生活習慣病のひとつ2型糖尿病。(1型糖尿病は生活習慣とは関係なく発症する糖尿病です。)
肥満と2型糖尿病は深い関係があり、肥満になればなるほど糖尿秒の発症が増えます。
実は、日本人を含むアジア人は、欧米人と比べて、BMI(※)が低くても(肥満でなくても)2型糖尿病になりやすいと言われています。
※BMI:身長と体重から計算される肥満度の指標。体重(kg)/(身長(m)×身長(m))で計算されます。
18.5未満:低体重、18.5~25未満:標準 25以上:肥満となる。
米国糖尿病学会(ADA)は、一般市民の場合はBMIが25以上で糖尿病検査を推奨していますが、アジア系アメリカ人の場合、BMIが23以上で行うことを推奨しています。
BMIが23といえば、標準体型の数値です。
日本人を含むアジア人は、それほど太っていない段階で糖尿病になるリスクが高くなるということです。
食事をして上がった血糖値を下げるホルモンを、インスリンといいます。
糖尿病は、簡単に言うと、インスリンの分泌が悪かったり、効きが悪くなって血糖値が高いままになってしまう病気です。
日本人を含むアジア人は、もともと遺伝的に欧米人よりインスリンを分泌する能力が低いことが分かっています。
いっぽう、食べ過ぎや運動不足、肥満(内蔵脂肪)は、インスリンの効きを悪くします。
もともとインスリンの分泌がよくないアジア人は、欧米人より、ちょっと太ってインスリンの効きが悪くなっただけで、糖尿病になってしまいやすいということなのです。
ということで、日本人は糖尿病になりやすいので、欧米人よりも食事を中心とする生活習慣に気をつけなければいけません。
・甘いもの、あぶらっこいものに偏った食生活
・朝食の欠食
・夜遅い食事や夕食後の間食
・早食い
・間食や加糖飲料(ジューススポーツドリンク)の食べ過ぎ
これらは、肥満になりやすい食生活の特徴です。
子どものうちは活動量も多く、すぐに肥満という形には現れてこないかもしれません。
子どもの時に2型糖尿秒を発症することはありますが、まれ(年に10万人当たり約2~3人の発症)です。
だから、つい「大丈夫かな」と思ってしまいますが、子どものころの習慣は大人になってからにも引き継がれます。
一度完成してしまった習慣を直すのは、本当に難しいので、悪い習慣は作らないのが一番楽なのです。
糖尿病になりやすい体質なんて損だな・・と思ったかもしれませんが、良い食生活を意識するきっかけになると思えばむしろラッキーです。
正しい食生活は、糖尿病予防以外にもメリットがたくさんあります。
忙しい毎日ですが、子どもたちの将来のためにも、食の大切さを、ちょっとでも意識して生活したいですね。
れいここうの
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