夏になると、暑さのせいで子どもの食欲がなくなり、夏バテかも?と思うママも多いでしょう。
夏バテになる原因は、大人も子どもも同じで、生活習慣によるものがほとんどです。
夏場はエアコンの効いた室内と熱い屋外の急激な温度差により、体温調節する自律神経の機能が気温の変化に対応できずに乱れ、夏バテを引き起こしやすくなります。
子どもは室内と屋外の出入りを繰り返すことが多いので注意が必要です。
自律神経が乱れたり、暑いからといって冷たい飲み物を飲みすぎて胃腸が冷えたりすることで、胃腸の消化機能が低下して食欲がなくなってきます。
また、ジュースはアイスクリームなどの糖分が多い食品を食べ過ぎた場合、血糖が上昇することにより食欲が低下してきます。
子どもの食べられる量は限られているので、飲み物を飲みすぎると、すぐに満腹になり食べ物が食べられなくなるので気をつけましょう。
夏に負けない身体作りのためには、どのような栄養素が必要でしょうか?
夏はそうめんやひやむぎなど炭水化物に偏った食事になりやすく、栄養バランスが乱れがちです。
基本は1日3食をきちんととり、食事の中で炭水化物・たんぱく質・脂質・ビタミン・ミネラル・水分をバランス良くとることを心がけましょう。
身体を作るたんぱく質が不足すると、体力が落ちてバテやすくなるので、肉・魚・大豆製品をしっかり摂りましょう。
特に、糖質の代謝を助けるビタミンB1を豊富に含む豚肉はおすすめです。
また、旬の夏野菜は、夏を乗り切るための栄養度を含んでいます。食べやすく、胃腸を冷やさないスープなどにして食べると子どもの食も進みます。
旬の野菜を使うメリットは、美味しく、価格がやすいというほかに、旬でないときに比べて栄養価が高いという特長があります。
子どもの食欲が落ちたときの解決策は?
なるべく決まった時間に1日3食バランス良く食べることが理想ですが、暑い夏の最中で胃腸が弱ってくると、とたんに子どもの食欲は落ちてしまいます。
そんな時は無理やり食べると逆効果になので、とりあえず食べてもらう事を考え、少量ずつ盛り付けたり、おにぎりを一口サイズにするなど食べやすい工夫をし、少量でも栄養がとれるものを食べるようにしましょう。
量より質に重点をおいて、体力回復や疲労回復に効果的な食べ物を取り入れるといいですよ。
また、食事以外にも、「涼しい時間帯に軽く汗をかくぐらいの運動」や「十分な睡眠時間」も必要です。
規則正しい生活習慣を維持してあげると夏バテになりにくく、もし夏バテになってしまっても長期化することがなくなります。
夏だから出来る子どもへの食育はありますか?
夏野菜を使ってお料理する機会を作ると、楽しく食育ができます。
トマトやきゅうりなどは生のまま食べられるので火を使わず、子ども自身が調理に参加することで好き嫌いの克服にもすごく役立ちます。
夏に子どもが欲しがるジュースやアイスの代わりに、栄養価の高いスムージーをおやつに一緒に作るのもおすすめです。
バナナとヨーグルトをベースに、好みの野菜を一緒にミキサーにかけるだけなので、子どもでも簡単に作ることができます。
赤い野菜(赤のパプリカ・トマト)、黄色い野菜(黄色パプリカ)、緑の野菜(小松菜・セロリ)など、色の変化を観察したり、味の違いを楽しむのも食育になりますよ。
れいここうの
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