お年頃の子どもからダイエットしたいと言われたら

 

子どものうちに、「自分が今日食べたものは何か、を自然に意識出来るようになる」事が、健康を保つうえでとても大切です。

 

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そもそも人は自分が食べたものを正確に覚えていません。

 

食事を記録してもらうと、エネルギー摂取量で考えて、男性は11%程度、女性15%程度の過小申告になると、ある研究で報告されています。
(文献:Okubo H, Sasaki S, Hirota N, et al. The infl uence of age and body mass index on relative accuracy of energy intake among Japanese adults. Public Health Nutr 2006; 9: 651‒7.)

 

 

つまり、実際食べている量より、少なく考えているということ。

これは、肥満の人で傾向が強いそうです。

 

太ってる人ほど、自分の食べたものを忘れがちなんですね。
まんじゅう1個くらいなら、ノーカウントになってるのかも!

 

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先日、人間ドッグの診察で、中年女性の方から
「最近、なぜか分からないけど、どんどん太ってきて・・。」
と相談を受けました。

 

 

確かに去年より体重が増え、BMIは25(肥満の域)を超えてしまっています。

コレステロールも血圧もやや高くなってきて、もう少しで病院受診勧告レベル。

 

「年々基礎代謝は落ちるので若いころを同じように食べていては太りますが・・・。
最近、特に食べ過ぎてるってことはないですか?」

と聞いてみました。

 

 

すると、しばらく考えて
「そういえば!最近パンにはまっていて、小腹がすいたらつまんでたら、1日で8個入り1袋食べてます!」と。

 

言われて初めて気付いたのか、都合が悪いから無意識に無かったことにしていたのか分かりませんが、無意識にすごい量の間食をしていたんですね~。

 

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一時期流行った「書くだけダイエット」

本当に食べたものを書いてるだけで、な~んにもせずに痩せるわけではありません。

 

「こんなに食べてる!」「栄養が偏ってる!」という事を自覚し、ダイエットへのモチベーションを維持出来るから、痩せられるという理屈です。

 

だから、今日は何を食べたか・ちょっと食べ過ぎたかな・野菜が少なかったかな・・・などと、自然に意識出来ることは、健康を保つうえでとても大切なことなのです

 

 

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ですので、子どものうちから
自分の食べたものを自然に意識するくせを付けてあげると、将来の財産になりますね^^

 

それを身に付けるための魔法の言葉は「今日の給食、何食べた?」です。

 

お弁当なら「今日のお弁当で一番美味しかったのは何?2番目は?」でも。

 

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聞かれるたびに考えるし、毎日聞かれると分かってくると、給食の時から「覚えよう」と意識するくせがついてきます。

 

親子の会話が増えるといううれしい効果もありますね。

 

食に無頓着なパパなら、一緒に巻き込んでしまいまえば一石二鳥。

子どもの前で、「お昼はカップラーメンだった!」とは言えずに、健康的なランチを選ぶくせが付くかも!

 

 

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れいここうの

れいここうの

医師・料理家として、食の観点から、予防医学を家庭に広げたいと思い、活動しています。 正しい食の知識を身に付けるのには、子供たちへの教育が大切だと感じ、2015年キッズ食育トレーナーの資格を取得しました。 ブログでは、簡単・時短でも、栄養バランス満点で美味しい、 一汁三菜を作らなくても健康的な食生活を実現出来る 「一品で栄養バランスの取れるレシピ」を提案。 食による健康、子どもへの食育に関するレシピ開発、コラム執筆、出版などのお仕事を承っています。 ↓レシピ本、好評発売中。 【Amazon.co.jp限定】忙しい人のための“一品で”栄養バランスが取れるレシピ―女性医師…/SBクリエイティブ https://www.amazon.co.jp/dp/4797381280

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