子どもの集中力を高めるにはどうしたらよいのかな?と思っている親御さんも多いのではないでしょうか?
キッズ食育講座でも、子どもの集中力を少しでも高める方法を学びます。
それが、子どものお料理レッスンをする時だけでなく、日常生活でとっても役立ちます。
今回は、「集中力」に関して、一つの研究結果をご紹介したいと思います。
学校で、教師が子どもの悪い点を叱るより、良い点を褒めることを重視すると、子どもの授業に対する集中力が高まる可能性があるという事を示した研究です。
この研究では、アメリカ合衆国で、小学校と幼稚園の5~12歳の生徒2536人を3年間にわたって観察しました。
結果、教師が生徒を叱ることを控え、褒めることを増やせば増やすほど、教師の話に耳を傾ける生徒の数が増え、課題に対する集中力も高まったそうです。
具体的には、褒める比率が最も高いクラスの生徒は、最も低いクラスの生徒に比べ、集中する時間が20~30%も増えてたということです。
これは、褒めることで、子どもの自尊心や自信が育まれ、子どもは褒められた行動が「良い行動」・「求められている行動」だと認識でき、その行動が増えていくからということです。
だから、「先生の話をきちんと聞く」とか、大人にとっては当たり前と思うことでも、あえてそこを褒めることが大切だということです。
そうは言っても、親は子どもと毎日接しているので、疲れていたり、イライラしてたりしたら、ついつい怒ってばっかり・・・となってしまいがちです。私も、ついついつまらない事で、よく娘に怒ってしまいます。。。
そんな時はどうしたらよいのでしょうか?
今回の研究では、生徒を褒めた回数と怒った回数が同じ場合でも、生徒は授業に集中出来ていたとことです。さらに、教師が褒めることを意識して、褒める回数を叱る回数の2倍以上にすれば、授業に対する生徒の姿勢はさらに良くなるだろうと述べられています。
つまり、ついつい怒ってしまい「あ!しまった・・・・。」と思ったら、その後同じだけ、出来ればその2倍の数だけ褒めることを意識したら良いということです。
全然怒らないというのは難しいというか、ほぼ不可能ですが、その後同じだけ褒める事を意識するのは、比較的簡単に出来そうですよね!
私もこれを意識するようにしているのですが、実行するコツは「もう〇歳だから、出来て当たり前」という期待を捨てるということです。
ついつい当たり前と思ってしまう事も、意識して褒める。
そうすると、ささいな事で子どもが予想以上に喜んでくれて、こちらも嬉しくなります。
このテクニックは好き嫌い克服にも役立つと思います。
野菜など、子どもに食べてほしいなと思っているものを、少しでも食べられた時には、ちょっと大げさに褒めてみてください。
初めは難しいかもしれないですが、一度試してみてくださいね。
参考:
れいここうの
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