お正月 おせち料理の意味と由来

お正月はもともと、作物を実らせ、五穀を守る神様である年神(としがみ)様を迎えるための行事です。
年神様は見守ってくれているご先祖様とも考えられています。
 

お正月にかかせないのは門松、注連飾り(しめかざり)、鏡餅。

 

門松は年神様を迎える目印として家の前に立て
しめ飾り(注連飾り)は神棚、門や玄関に飾ります。
 
鏡餅は、年神様へのお供えもの。本来は三方(さんぽう)の上に四方紅(しほうべに)、裏白、その上に平たで丸い餅を2つのせ、上に橙をのせた、今では時期になるとお店で見ることの多いお供えものです。
 
門松、注連縄飾り、鏡餅は年神様を歓迎するための習慣です。
 
また、年神様をおもてなしする料理がおせち料理。
 
おせち料理、現代では
一の重 祝い肴
二の重 焼き物と酢の物
三の重 煮しめ
を詰めます。
 
おせちに入る料理の意味、どんな願いが込められているでしょう?
 
黒豆 ・・・まめに(健康で)働けるように
昆布巻 ・・・「よろこぶ」の「こぶ」にかけて、良いことがありますように
田作り(ごまめ) ・・・田畑の肥料としていわしをまいたころから、作物がたくさん実りますように
数の子・・・卵が多いことから、子宝に恵まれますように
伊達巻・・・巻物の形に似ていることから、知識を深められますように(学問成就)
栗きんとん・・・色も黄金色で「金団」と書く。お金や宝物に見立ててお金がたくさんたまりますように。栗は「かち栗」「勝ち」に通じ縁起が良い
海老・・・海老のように腰が曲がるまで長生きできますように
ぶり・・・成長すると名前の変わる出世魚であることから、出世しますように
レンコン・・・穴が空いていることから先のことがよく見えますように
 
などがあります。
 
一度にいろいろ覚えたり、教えるのは大変ですが
少しずつお子さんと覚えられるといいですね。
 
ただ「◯◯はこういう願いがあって、△△はどういう意味があって・・・」と教えているだけだと、お子さんはちょっとつまらないかもしれません。
 
絵本を一緒に読んでみたり、クイズにしてみたり、おせちを作っている方は少しだけ手伝ってもらうなどして、お正月の行事や行事食に触れられるといいですね。
 
新しい一年が健康で過ごせますように。
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増田陽子

増田陽子

「食育って大事。」 会社時代の経験を通し、幼稚園に転職後、その思いは一層強くなり、キッズ食育トレーナーになりました。 自分の身体は、自分が食べたものがつくっている。 幼いうちから正しい食生活と知識を自然と身につけることで、元気でいられる未来をつくることができる子を一人でも増やしたいと思い、現在東京・板橋にて青空キッチンを開講、幼稚園へ食育レッスン講師、企業さまとコラボしての食育イベントや大人向け食育講座、親子料理教室などを行なっています。 ブログでは、子どもの食育料理研究家として、旬の素材を使った料理、お手伝い料理、好き嫌い克服・行事食や行事に合ったレシピを紹介するとともに、食を通じて、子育てを少し楽にするお手伝いができるように心がけて書いています。 毎日メニューを考えて、ごはんを作るのは大変。でも、ごはんを作ってこどもと一緒に季節を感じながら食べること、生活することを楽しみたい、そんな気持ちの一助になるようなレシピを提案していきたいと思っています。 お仕事のご依頼は yokomsdz@gmail.com までお願い致します。
増田陽子

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