「ゆっくりとよく噛む」という子どもの意識を高めよう!

伝統的な日本食から洋食やファーストフードが一般的になっている現代。

 

子どもたちが大好きなハンバーグやスパゲティなどは、柔らかい食感のものが多く、噛む回数がどんどん減っています。

 

現代の咀嚼回数(噛む回数)を戦前と比較すると、約1/2だそうです!

 

そんなに減っているんですね・・・。

 

 

肥満の子どもを対象とした、ある肥満解消セミナーでは、栄養指導、運動指導の他に「1口30回よく噛んで、ゆっくり味わって食事をする」ということを、特に重点的に指導しました。

 

すると、セミナー終了時に、 1口あ た りの噛む回数が20回 以上 に増 えた子どもは、20回 未満の子どもと比べ て肥満度が有意に減少したそうです。

 

これは、噛む回数多く、食べ物が口の中にとどまる時間が長いほど満腹感を得やすいので、肥満解消につながったと考えられています。

 

ちなみに、最近の子どもたちが食べる食品は柔らかいものが多く、よく言われている「1口30回」噛もうとしても出来ないことが多いです。

 

だから、この研究では「1口20回」噛めていれば「よく噛めた」と判断したそうです。

それでも、効果があったということですね^^

 

では、いつまでに「よく噛む習慣」を身に付けたら良いのかというと、中学生でもまだ咀嚼能力は発達段階だそうです。

 

だから、中学生になるまでに身に付けたら良いということですが、実際は幼児期から教えていった方が良いですね。

 

なぜなら、一度よく噛まない習慣が身についてしまってから、それを直すのはとても難しいです。

 

そして、早い子では小学校高学年からくらいから、反抗期が始まります。

 

そうなると、「よく噛んで」なんて言っても「うるさい!!」となってしまい、親の言うことなんて聞きません。

 

小さいころから、「よく噛んでね~」は口癖にするくらいの方が良いかもしれませんね^^

 

 

※参考文献:小児肥満解消 セ ミナーにおける肥満度 の改善 と 咀嚼 回数の関係 

      日本咀嚼学会雑誌 10巻1号(2000)

 

 

 

 

 

The following two tabs change content below.
れいここうの

れいここうの

医師・料理家として、食の観点から、予防医学を家庭に広げたいと思い、活動しています。 正しい食の知識を身に付けるのには、子供たちへの教育が大切だと感じ、2015年キッズ食育トレーナーの資格を取得しました。 ブログでは、簡単・時短でも、栄養バランス満点で美味しい、 一汁三菜を作らなくても健康的な食生活を実現出来る 「一品で栄養バランスの取れるレシピ」を提案。 食による健康、子どもへの食育に関するレシピ開発、コラム執筆、出版などのお仕事を承っています。 ↓レシピ本、好評発売中。 【Amazon.co.jp限定】忙しい人のための“一品で”栄養バランスが取れるレシピ―女性医師…/SBクリエイティブ https://www.amazon.co.jp/dp/4797381280

3歳から6歳までの食育で子どもの個性を伸ばす!魔法の食育ヒント

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

よく読まれている記事