子どもも塩分に気を付けよう!減塩された市販食品がわかるリストのご紹介

 

日本人は他の先進国を比べても、塩分の摂り過ぎの傾向にあります。

厚生労働省が推奨している日本人の食塩摂取量の目標量は、1日あたり男性8g未満、女性7g未満ですが、実際に摂っている量は、平均で約10gとなっています。

だから、「私は平均的だから大丈夫」と思っている人でも、摂り過ぎている可能性があります。

 

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なぜ、塩分を摂り過ぎてはいけないのでしょうか?

塩分を取りすぎると、血圧が高くなります。

そして、ずっと血圧が高い状態だと、血管に常に圧力がかかり続けることになり、厚く硬くなっていきます。

この、血管が硬くなった状態が動脈硬化です。

 

動脈硬化は脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。

 

子どもでは、脳梗塞や心筋梗塞になってしまうことはまずありません。

しかし、濃い味ばからち食べていると、味覚形成に影響し、大人になってからも濃い味を好むようになります。

一度、濃い味を好む嗜好が形成されてしまうと、ずっと塩分を摂りすぎることになり、大人になってからの病気のリスクを高めます。

 

 

では、子どもの塩分摂取量はどれくらいが目安なのでしょうか?

厚生労働省の日本人の食事摂取基準 2015年版では、子どもの食塩摂取目標量(1日あたり)は次のようになっています。

 

1~2歳:3~3.5g未満

3~5歳:4~4.5g未満

6~7歳:5~5.5g未満

8~9歳:5.5~6g未満

10~11歳:6.5~7g未満

12歳以上:7~8g未満(大人と同じ)

 

大人が1日に摂っている食塩の摂取量は10gですから、単純に考えて、たとえば6~7歳の子が大人と同じものを7割くらいの量食べているとすると、食塩を7g摂っていることになるので、やはり摂り過ぎている可能性がありますね。

 

お料理をするときに、調味料の量に気をつけるのはもちろんですが、レトルト食品、お惣菜、カップ麺、スナック菓子などの市販品や外食で摂っている塩分も多いです。

 

食べるものを全て手作りできたら、それが1番ですが、忙しいときなど、誰でも市販品に頼らざるを得ない時はありますよね。

 

便利で作る側の負担が減ることは大きいメリットです。

でも、塩分の摂り過ぎが良くないことは事実です。

 

たまになら良いのですが、比較的市販品を利用する機会の多い人は、減塩された商品を選ぶことをおすすめします。

 

どんな商品があるのかは、分からない!という方のために・・・・

 

日本高血圧学会が推奨している減塩食品リストがあるので、参考にしてください。

 

こちら

日本高血圧学会 減塩食品リスト

 

このリストには

 

・調味料類(塩・だし・めんつゆ・たれ・ドレッシングなど)

・ふりかけ・お茶漬けのもと、漬物、佃煮、梅干しなど

・カレー・カップ麺・炊き込みごはんの素・おそうざい・お味噌汁など

・練り製品(ちくわ・かまぼこなど)

 

以上のような塩分が気になる市販食品を全188品掲載されています。

 

パソコンから印刷も出来るので、一度ごらんになってください。

 

ご家族に高血圧の人がいなくても、減塩を心が得ることは、大人だけでなく、子どもたちにとっても大きいメリットです。

 

これからは、塩分の事も少し気にしてみてくださいね。

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れいここうの

れいここうの

医師・料理家として、食の観点から、予防医学を家庭に広げたいと思い、活動しています。 正しい食の知識を身に付けるのには、子供たちへの教育が大切だと感じ、2015年キッズ食育トレーナーの資格を取得しました。 ブログでは、簡単・時短でも、栄養バランス満点で美味しい、 一汁三菜を作らなくても健康的な食生活を実現出来る 「一品で栄養バランスの取れるレシピ」を提案。 食による健康、子どもへの食育に関するレシピ開発、コラム執筆、出版などのお仕事を承っています。 ↓レシピ本、好評発売中。 【Amazon.co.jp限定】忙しい人のための“一品で”栄養バランスが取れるレシピ―女性医師…/SBクリエイティブ https://www.amazon.co.jp/dp/4797381280

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