「子どもが少食で・・・大丈夫かな」。
子どもの好き嫌いと同じく、幼児さんのママに多い悩みです。
幼児期は、まだ発達的に、食べムラや好き嫌いが多い時期です。
「全然食べない・・」と心配になってしまいますよね。
おそらく、同年代のお友達や、上の兄弟などと比較して「少食」と感じるのだと思います。
または、育児本に書いてある目安量と比べて少ないのが気になっているママもいるでしょう。
でも、食べる量には当然個人差があります。
母子手帳についている成長曲線で身長や体重を記録してみて、その子のペースで身長・体重が増えていっていれば特に問題はありません。
少食の悩みは、ママの心配のしすぎということが多いようです。
つまり、子どもとしては必要十分な量を食べているのだけれど、(ママが)期待する量よりは少ないから、少食・食欲がない、と見てしまうということです。
生まれつきというか、もともと、食が細い子はいて、実際に他の子と比べ、食べる量が少なめで小柄。
でも、身長・体重は増えていて、運動も活発にしていて、特に病気をしやすいわけではない。
それならば、特に問題はありません。
母親としては、もりもり食べてくれたほうがうれしいし、安心です。
「たくさん食べてほしい」というのは、どの母親も願っていることです。
だから、子どもがしっかり食べることは、「母親の想いを受け入れてもらえること」になります。
逆に、子どもが食べてくれないと、母親として自分が否定されたようにも感じてしまう場合があります。
少食の子のママは、少しでも食べてもらいたくて、一生懸命お料理をしたりします。
だから、子どもが食べてくれなかったときに、そういう気持ち(否定されたような気持ち)が余計大きくなる傾向にあります。
また、子どもの食事が順調に進まないことは、「子育てが上手くいっていない」と自信をなくしてしまう原因になることも。
そうすると、つい不安になったり、焦ったり、子どもにイライラしてしまったり。
けれど、ここで、無理やり口に入れたり、怒ったりしても良い結果にはなりません。
子どもの食欲は、感情がとても影響します。
単純にいえば、楽しい・うれしい感情は食欲をアップさせ、不快な感情は食欲を抑制します。
ママに怒られたりして、嫌な気持ちになると食欲はますますなくなるので、(ママの思い込みではなく)本当の食欲不振に陥ってしまいます。
私も、娘が離乳食を全然食べてくれなかったり、少食気味だったので気持ちがとてもよくわかります。
すごく疲れている時に、娘が全然食べてくれないと、すごく気になってしまって。
泣きたくなったり、ついきつく言ってしまったこともあります。
たまたま、娘がそんなに繊細な性格でなかったので助かりましたが。
やはり子育ては、おおらかに考えるくらいの方が良いと、反省していることでもあります。
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というわけで、その子なりに、成長していて元気なら、少食でも大丈夫。
しかし、
・夜更かしや睡眠不足があって、生活リズムが乱れている。
・外遊びが十分でない
・おやつを時間や量を決めずにだらだら食べている。
などは、食欲がなくなる原因になるので、もしあれば改善が必要です。
・たのしく食事が出来ているか
・ジュースやお菓子を食べ過ぎていないか
・生活リズムが乱れていないか
・しっかり身体を動かして遊んでいるか
以上のことをチェックして、長い目で見守っていきましょう。
もし、成長に関して心配な場合は、ママ1人で判断せずに、医師や、保健医療機関の栄養士や保健師に相談しましょう。
れいここうの
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