砂糖の摂り過ぎは、身体に良くないということはご存知だと思います。
でも、私たちが思っている以上に、子どもたちは砂糖を控えた方が良いかもしれません。
米国心臓学会(AHA)は肥満や虫歯を予防するために、2-18歳小児の1日当たりの添加糖摂取量を1日ティースプーン6杯(25g)未満にするべきと勧告しています。
また、2歳未満の小児に対しては食事への添加糖分を含まないようにとしています。
※成人でも、一日に摂取するカロリーの5%未満(平均的な成人で25グラム程度で、子どもと同じくらい)に抑えるべきとされています。
添加糖分とは砂糖、はちみつなど食品や飲み物に加える全ての糖類を指しますが、果物・芋類・パンやご飯など、もともと食材に含まれる糖分は含まれません。
ちなみに、アスパルテームなどの人工甘味料に関しては、日常的に摂取した場合どうなるかという情報が不足しているため、勧告を作成することはできなかったとのことです。
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子どもの頃にに添加糖分を多く含む食品を摂取した場合、小児および若年成人における肥満の増加や高血圧といった心疾患リスクが上昇することが分かっています。
2歳未満で添加糖分は摂るべきではない、という勧告については、味覚形成のことも考慮されています。
つまり、どんな味の好むようになるかが決まる味覚形成は、生後の早い時期から始まるため、糖分の制限をすることが、健康的な食事を好む味覚を作るための助けになるということです。
お菓子などはわかりやすいのですが、つい気付かずにあげてしまいがちで気をつけたいのが清涼飲料水やイオン飲料。
味自体は爽やかであまり甘くないですが、入っている砂糖の量は想像以上。
コーラは、500mlで約55g(ティースプーン14杯分)
スポーツドリンクは、500mlで約30g(ティースプーン7~8杯分)
乳酸菌飲料(カルピスウォーター)は、 500mlで約50g(ティースプーン12杯分)
オレンジジュース(100%でないもの)は、 500mlで約40g(ティースプーン10杯分)
ショートケーキ1個の砂糖は約30gなので、スポーツドリンク500mlと同じになるんです。
※ショートケーキは脂肪分も多いので、カロリーはケーキの方が多いです。
いかに、ドリンク類に砂糖が多いかが分かると思います。
しかも、爽やかな味で、飲み物だから当然噛まなくて良いため、子どもでもどんどん飲めてしまう。
飲んだあとの満足感も、食べ物より低いので、次から次へと欲しくなります。
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添加糖摂取量を1日ティースプーン6杯(25g)未満というのは、特に小学生以上の年齢ではかなり厳しい数値で、不可能に近いですよね。
スポーツドリンク500ml1本でもう超えてしまいますから。
我が家の子も、普通におやつを食べているので守れていないです。
そして、これを守らなかったら必ず健康に害があるとは限りません。
他に食べているものの栄養バランスとの兼ね合いもあり、砂糖摂取量だけで一概に決められないからです。
しかし、こんなに厳しい勧告があるということは知り、可能な限り摂らない方が良いんだなと意識することが大切だと思います。
おやつのときに、お菓子を食べるなら、飲み物はジュースでなくてお茶にする。
おやつも、毎日お菓子ではなくて、おにぎりやチーズ、焼き芋などにするのも良いですよね。
幼児期に良い習慣を身に付けておけば、中高生になり親のコントロールが効かない時期になった時にも、自分で気をつけることが出来るようになるはずです。
れいここうの
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