子どものおやつの与え方 注意点

子どもにとっておやつは「補食」という概念で、3度の食事で足りないエネルギーや栄養素を補うという意味でも、大切な役割を持っています。

 

子どもは、おやつが大好きです。

 

でも、それゆえに、

・甘いお菓子をいつもほしがってなだめるのも難しい。

・あげないと機嫌が悪くなるので、時間に関係なくあげてしまう。

・食事は食べないのに、おやつはたくさん食べる。

など、親として悩ましいこともありますよね。

 

しかし、おやつを食べ過ぎたり、不適切な食べ方をしていると、肥満になったり、栄養不足になったりする可能性があります。

 

現在は肥満ではなくても、その悪い習慣が、将来の肥満を招くこともあります。

 

私も娘がいるので、子どものおやつをコントロールするのが難しいことは、よくわかります。

 

しかし、根負けせずに、子どもに正しいおやつの習慣を身につけてあげることが、子どものためになります。

 

 

 

では、具体的にどのような点に気をつけたら良いのでしょうか?

 

日本小児医療保健協議会の栄養委員会が中心となり作成された「幼児肥満ガイド」のなかに、おやつのあたえ方の注意点が記載されていました。

 

これは、肥満の子どもだけでなく、全ての子どもにとっても大切だと思ってので、ご紹介します。

 

おやつの与え方で注意したいこととして、主に次の4つがあげられています。

 

①出かける時に必ずおやつを持ち歩く

②例えば嫌いなものを食べたらお菓子をあげるなどと駆け引きに使う

③移動中に子どもをおとなしくさせるために食べさせる

④ご褒美(留守番・手伝いなど)に好きなお菓子を与える

※「幼児肥満ガイド」より抜粋

 

親としては、ついついやってしまう事ですよね。

 

私もこの4つを完璧に守れていたわけではないです。

 

でも、できるだけしないように気をつけてはいました。

 

例えば、出かける時間がおやつの時間とかぶる時は、何か持っていきはしましたが、そうでないときは必要以上に持ち歩いてはいませんでした。

 

また、電車や車で移動中も、おやつの時間でなければ、お菓子をあげることはしていません。

 

ご褒美や駆け引きに使うことはありますが、3時のおやつを子どもの好きな内容に変えるだけで、3時のおやつとは別にプラスアルファでお菓子をあげることは基本的にありません。

 

また、「夕飯を全部食べたらデザートをあげるね」という場合は、できるだけフルーツやヨーグルトなど、ビタミンやカルシウムなどの栄養を補えるものにしています。

 

もちろん、たまにはケーキなどを夕飯後に食べることもありますが、「今日は特別だよー」と、子どもに言っています。

 

うちの子どもは、もう年齢的に「何がなんでもほしい!!」と大騒ぎすることはないのですが、幼児さんでそういう場合は、「家にジュースやお菓子を買い置きしない」というのも大切かなと。

 

子どもは、あると分かっていると、どうしても我慢できないと思いますので。。。

 

******

 

どの程度気をつけるのかは、各ご家庭の事情にもよると思いますが、何も考えずに子どもが欲しがるままにあげるのではなく、できる範囲で少しでも気をつけることが大切だと思います。

 

また、個人的には、お友達同士の集まりであったり、イベントや特別なお出かけの時などのお菓子は、特に制限する必要はないと思います。

 

一度でもおやつを食べ過ぎら不健康になるというわけはなく、悪い習慣をつけなければ良いので、イベントを楽しむことを優先するのが大切だと思うからです。

 

 

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れいここうの

れいここうの

医師・料理家として、食の観点から、予防医学を家庭に広げたいと思い、活動しています。 正しい食の知識を身に付けるのには、子供たちへの教育が大切だと感じ、2015年キッズ食育トレーナーの資格を取得しました。 ブログでは、簡単・時短でも、栄養バランス満点で美味しい、 一汁三菜を作らなくても健康的な食生活を実現出来る 「一品で栄養バランスの取れるレシピ」を提案。 食による健康、子どもへの食育に関するレシピ開発、コラム執筆、出版などのお仕事を承っています。 ↓レシピ本、好評発売中。 【Amazon.co.jp限定】忙しい人のための“一品で”栄養バランスが取れるレシピ―女性医師…/SBクリエイティブ https://www.amazon.co.jp/dp/4797381280

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