我が家の娘は、ほとんど好き嫌いはないのですが、その時の気分で食が進まない時があります。
この間は、かぼちゃサラダをなんとなく嫌がっていました。(かぼちゃは嫌いじゃないはずなのに。。。)
そこで、私が「かぼちゃ食べると、お肌がきれいになってかわいくなれるよ!」と言ったら・・・
「え!?食べる食べる!!」と言って、喜んでパクパク食べ始めました。
このように、子どもに対しての声掛けは、「好き嫌いをすると大きくなれないよ!」のような否定的なものより、「○○を食べると強くなれるよ!」というような肯定的なものがおすすめです。
このことを示す研究があったのでご紹介します。
ワシントン州立大学の研究チームが行った幼児を対象とした実験です。
この研究では、子どもが健康的な食べ物を選ぶようにするために、たとえば「もっと大きくなりたかったらお豆を食べるといいよ」といった肯定的な言葉掛けが有効だったという結果が出ました。
肯定的な言葉掛けをしなかった場合に比べて、食べる量が2倍以上になったそうです。
この言葉掛けのフレーズを選び方のポイントは2つ。
・子どもの願望(早く走りたいとか、大きくなりたいとか)に響くフレーズを選ぶ。
・正確な栄養情報に基づいていること。
この実験では、それぞれの子どもが嫌いな食べ物2つ選んで出し、1つのほうには、その食品のメリットについて、その子の願望に応じた声掛けをしました。
もう1つの食べ物は、単に「どうぞめし上がれ」とだけ言って出しました。
そして、子どもたちが食べた量を調べました。
すると、直後には両者の食べる量に変わりはなかったのですが、1か月後には大きな変化がありました。
声掛けをしたほうの食べ物は、しなかったほうの食べ物に比べ、2倍多く食べるようになっていたとのことです。
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子どもの食が進まないと、つい理由を述べずに「食べなくちゃだめだよ!」と言ったり、「食べないと大きくなれないよ!」と言ってしまいがちですよね。
私も、気を抜くとついつい言ってしまいそうになります。
でも、意識して「食べたらどんな良いことあるか」を言うようにしています。
一番のポイントは、その子の心に響く言葉であるということです。
例えば、娘が3~4歳の時に「お肌がきれいなるよ!」と言っても、食べなかったでしょう。
「これを食べるとサッカーがうまくなるよ!」と娘に言ってもなんの効果もないと思いますが、サッカーを一生懸命にしている男の子になら効果的かもしれません。
そして、この研究結果によると、効果はすぐに現れないのが普通なので、根気よく続けることも大切ですね。
今すぐ実行できることですし、やって損のないことなので、一度試してみてくださいね。
参考文献:
Child-Centered Nutrition Phrases Plus Repeated Exposure Increase Preschoolers’ Consumption of Healthful Foods, but Not Liking or Willingness to Try
Journal of Nutrition Education and Behavior
May 2019 Volume 51, Issue 5, Pages 519–527
れいここうの
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