魚が体に良いイメージを持っている方は多いと思います。
では、どういう理由で「体に良い」のでしょうか?
このたび、魚を週1~2回食べると、大動脈疾患(大動脈解離・動脈瘤)になるリスクが低下することが明らかになりました。(※1)
逆に、魚をほとんど食べない人では、大動脈疾患で死亡する確率が2倍だったそうです。(※1)
大動脈とは、体の中央を走り、心臓とちょくせつつながっている太い血管です。
ここに、コブのような膨らみができたり(動脈瘤)、避けたりする(動脈解離)が大動脈疾患。
動脈瘤の破裂や、動脈解離は、命を失う可能性が高く、「予防」が大切です。
魚は、不飽和脂肪酸が豊富なので、動脈硬化を予防し、大動脈疾患や心筋梗塞・脳梗塞などを予防することで知られています。
大人になってから食習慣を変えるのは難しいので、子どもの頃から、週1~2回は魚を食べる習慣をつけておきたいですね。
みなさんは、子どもは魚があまり好きでないイメージを持っているかもしれません。
でも、全国の小学校4~6年生に対する調査で、魚料理が好きが45.9%、ふつうが43.6%であり、嫌いの10.6%を大きく上回っています。(※2)
意外に、魚が嫌いな子は少ないのだな、という印象を持たれた方も多いのではないでしょうか?
では、「嫌い」な場合、理由は何でしょうか?
こちらは、
1位:骨がある
2位:食べるのが面倒
3位:食べるのに時間がかかる
が上位3つ。
1位の「骨が多い」が、ダントツでした。
続いて、「においが嫌」「見た目が嫌」となっています。
「味が嫌い」は少数で、子どもさんが魚を嫌う原因は「食べにくさ」によるところが大きいようです。(※3)
だから、魚が苦手な子どもさんでは、骨の気にならない缶詰め(さばの水煮、シーチキンなど)や、カジキマグロの切り身など骨のないものにすると、意外にすんなり食べてくれるかもしれません。
ムニエルを作るときも、子どもさんのものだけ、お刺身のサクを利用するのも良いと思います。
これらは、調理も楽なので、忙しいお母さんも取り入れやすいですよね。
また、においが苦手な子どもさんには、下味をつけて唐揚げにしたり、においが少ない白身魚を使うのもおすすめです。
もちろん、最終的には骨付きの魚を何でも食べれれるようになれば理想ですが、いきなりは難しいかもしれません。
まずは、魚に対して良いイメージを持ってもらうようにしたいですね。
【参考資料】
※1:Fish intake and risk of mortality due to aortic dissection and aneurysm: A pooled analysis of the Japan Cohort Consortium
(魚摂取と大動脈解離・大動脈瘤死亡リスク:Japan Cohort Consortiumにおける統合解析)
※2※3:(社)大日本水産会「水産物を中心とした消費に関する調査」(平成20年)
れいここうの
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