「食が細くて、あまり食べてくれない」「食べムラがあって、全然食べてくれない日も・・」「好き嫌いが多い」「食事中に遊んでばかりで落ち着きがない。」
食事に関する悩みは絶えないですよね。
お母さんが、「なんとかしたい!」という気持ち、よくわかります。
私も、子どもが小さい時、特に小学校にあげる頃まではそうでした!
でも、子どもの発達を考えると、幼児期には、好き嫌いや食べムラ、落ち着いて食べられないというのは当たり前のことであり、あまり気にしすぎないというのも大切です。
気にしないといっても、何も出来ないというわけではないので大丈夫。
食卓の周りに子どもが気になるものを置かない、子どもが嫌いなものを食べてみたくなる「声かけ」や接し方をするなど、お母さんができることはたくさんあります。
今回は、出来る事の1つとして、子どもの睡眠を見直すという、少し違った視点からできる対策について、ご紹介したいと思います。
実は、子どもの食と睡眠は密接に関係して、睡眠状況を改善すれば、食に関する悩みが解消するかもしれないというお話です。
ある調査(※1)で、3歳半の子どもの食事に関して心配なことを調べました。
・落ち着いて食べない
・食べる量にむらがある
・好き嫌いが多い
・よく噛まないで食べる
・朝食を食べないことがある
・食が細い
これらが、主にあげられた悩みですが、あなたも「分かる分かる!」と共感できますよね。
この調査では、同時に子どもの就寝時刻も調べています。
上にあげた悩みのうち、「よく噛まないで食べることがある」以外は、子どもの寝る時間が「9時前」「9時台」「10時以降」と遅くなるにつれて増えていました。
この理由としては
寝る時間が遅い
→起きる時間が遅くなったり、(幼稚園や保育園があって早く起きる場合は)睡眠不足になる。
→朝ごはんを食べる時間が十分にない、または食欲がなく食べられない。
→睡眠やエネルギーの不足により、日中の活動性が下がる。
→お腹があまりすかずに、食事量の減少、食べムラが起こる。
というような関係が推測されています。
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子どもの食に関する悩みを考える時には、「食」だけに注目するのではなく、睡眠や休養、運動(遊び)など、生活全体のバランスを考えることが大切です。
生活習慣の改善は、各ご家庭の事情でなかなか難しいこともあるでしょう。
まずは出来る範囲の事をし、あとは子どもが成長するにして自然に解決することもあるので、悩み過ぎずに見守っていきましょう。
※1:第4回21世紀出生児縦断調査(平成22年出生児)の概況
https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/syusseiji/13/index.html
れいここうの
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